うまくいかない時の経営のポイントはこれだ!

(株)マネジメントセンター

中小企業診断士 松本 幸雄

付加価値を上げる

 今までの商品やサービスが売れているとつい、いつまでも売れ続けるものと錯覚してしまいます。しかし、お客様の要望は時間と共に変化しており、一年前はもちろん半年、数ヶ月前のものでも急に売れなくなったということはよくあります。
 そこで必要な対策は、商品やサービスの付加価値を上げるために、売上げに占める3年以内の新規商品、新規サービスの比率を20~30%以上を目指すことが、健全な会社経営ができる基本となります。皆さんの会社では、いつまでも従来製品やサービスだけで、大きなリスクを抱えていないでしょうか。

博多ラーメン一風堂の場合

博多ラーメンの一風堂をご存じですか?テレビチャンピオンで優勝して以来、博多はもちろん、関西、関東、果てはニューヨークにまで店舗を構える、日本で代表的な人気のラーメン店です。このラーメン店は、毎年新作ラーメンを提案しつづけています。先日も「鯛茶漬けラーメン」という和風ラーメンを発表して大評判でした。
これに反して、数年前のラーメンブームの時にお客が列をなしていた都内のラーメン店は、軒並み今は閑古鳥が鳴いています。その店主たちの話は、「昔と同じ味のラーメンを作っているのに、何故お客がどんどん減っているかわからない?」とのコメントでした。この理由は、お客様の味の好みは時間と共に変化しているからです。

新規商品・サービス開発を仕事に入れる

上記のラーメン店の例でもわかるように、気づいたときにお客様はいなくなっています。時間と共にどんどん要望が変わっているのです。今日のご飯を食べることは大事ですが、
それと同時に明日のご飯の準備もしなければ、企業は存続することは難しくなります。
 筆者の知っている企業でも新しい事業やサービスを行うことをためらう経営者は多くいます。それは、失敗や困難を恐れるからです。挑戦しても全てが成功するわけではありませんが、挑戦しない限り成功は永遠にあり得ません。じり貧になるだけです。

成長分野の選択

具体的な新規商品・サービスを開発するにはマーケティングが重要となります。同じ業界だけの仕事をやっていては、その業界が不況になった時に大きな影響をうけます。ですから、少なくとも複数業界・種類の仕事を持つことが必要です。例えば、国が成長分野として位置づけている医療・介護分野や、再生可能エネルギーの環境分野あるいは、高い技術力が必要とされる分野に関連した仕事を開拓することは大変有効です。

技術力と営業力を育てる

また、その成長分野で生かす自社の「高い技術力」をどのように獲得するかも重要です。計画的に技術力開発の計画をたてて、他社との差別化を図ることがキーポイントとなります。これに、営業力を追加すれば鬼に金棒となります。できないとあきらめる前に、挑戦してみてはいかがでしょうか。 
もう一度創業に立ち返り、新たな第二の創業の覚悟を持って会社を革新してみませんか。きっと困難の後に、大きな達成感が湧き上がるはずです。